Fukushima。福島市。南相馬市。飯館村。(その2)

福島市から南相馬市に、向かいました。はじめて運転するハイブリットのプリウスは、走行がとても静か。低速ではほとんど音がしない、これではある意味では危険じゃないかなあ?歩行者が車が来ていることに気がつかないかもしれない。これには、対策としてちょっとしたアイデアがあります。トヨタにメールでも出そうかなあ、と思っています。

国道115号線は、深い緑に包まれた山を走る2車線の田舎の国道。途中で、霊山(りょうざん)という日本百景にも選ばれているところがあります。平安時代に円仁がひらいたとされる修験道の山らしい。流石に空気は、素晴らしく美味しいし、なにか氣の流れも良さそう。所謂、風水的には龍が流れているに違いないのです。

霊山こども村という公園の表示があったので、ちょっと立ち寄ってみました。今は閉園しているようでしたが、花を植えている作業員のおばさんが二人。マスクもしないで、素手で仕事をしていました。

でも、ガイガーカウンターの数値は、ロシア製では、1.04、アメリカ製では、1.84。僕のTepraという機械は、測量するのに10秒くらいしかからない。ONにしておくと、ずうっと鳴りっぱなしになってしまうので、測量の時だけ、スイッチオンするしかない状態。アメリカ製のRaeほうは、アエラが推薦していた測量機ですが、測量するのに、1−2分かかります。

途中、田んぼの横に、手打ちそばの旗が可愛かったので、寄ってみました。普通の家をちょっと改造したような素朴な蕎麦屋。せせらぎの音が涼しい。オヤジさんが一人で、手打ちで仕上げた美味しいお蕎麦。大盛りを注文したら、東京の蕎麦屋さんの3人分以上もありました。近くの美味しい湧き水を使っているようです。「日本むかし話」に出てくるような、のどかな日本の田舎の景色。なのに、数値は1.43(Raeでは、なんと3.10)。

美味しい湧き水も、蒼が綺麗な田んぼも、本当はかなり危険な状態なんだろうなあ。住民には、精確な情報は伝わっているのでしょうか?

やはり空気が美味しいのが、恨めしい感じ。

南相馬市に到着。人っけはあんまりない。コーヒーでも飲もうかと思っても、ほとんどのお店は閉じています。ようやく見つけたファミレスでも、昼の数時間と夜の数時間だけしか開いていません。となりのマックも休業中。多くの人が避難したので働く人があんまりいないそうです。

海岸に沿ってあるためか、風のためか、数値はo.270.33)で比較的に低い。でも、これはその瞬間の数値で、しかもガンマだけの数値。放射線にはいろいろな種類があって、重量の重いものは土壌にしみ込んでいる可能性も高いし、放射線を考える場合は、浴びた合計量が問題だと、友人が説明してくれました。だから、この機械の数値が低いから大丈夫というわけにもいかないらしいのです。芝生の近くでは、やはりビービー鳴りました。それでも、僕のガイガーカウンターがビービーいわなく瞬間があると、なにか安心。人間って、異常状態でも、直ぐに慣れてしまうんだなあ。

近くの海岸にも行ってみました。石巻や、岩沼、女川などにくらべると津波の被害はとても軽い印象。海岸から10キロにも渡っての悲惨な被害のあった石巻、仙台沿岸とは比べると、そんなに酷くない感じがします。海岸の近くでも、全滅していない家屋があったり、電信柱も立っていたり。この電信柱は、震災の後に建てたのかなあ?そんな風には見えませんでした。

じゃあ、どうして原発があんなに被害があったのだろう!って思ってしいました。

これ以上は立ち入り禁止というところまで行ってみました。道路工事のために通行止め!と同じようなカジュアルな掲示板と、警備員が足ったの二人が気楽に立っていたのと、そのそばにあったセブンイレブンが普通に営業ていたのが、なにかシュール。

多少時間があるので、山を越えて飯館村まで行ってみることにしました。そこでも、やはり心を痛めるようなことが。

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