サハラ砂漠を歩きだす。最初の二日間は、かなりのサバイバルモードだった。

サハラというのは大砂漠という意味らしい。

ということはサハラ砂漠というのは、よくEdokawa Riverと書いてあるようなもので砂漠砂漠と重ねて言っていることになる。

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砂漠というのだから、海岸にあるような砂と砂丘が延々と続いているものだと思っていた。

ところが砂というよりは、もっとうんと細かい粉とか灰のようなものだった。

色も浅いベージュのような色で、キラキラひかるような小さな石も入っていない。

 

ドウズというチュニスから車でハイウエイを8時間くらい南に下ったところにある小さな街がサハラの玄関だ。

砂漠の玄関とはいえ、僕にはもうすでにサハラの真ん中な感じがする。

とにかく眩しい太陽と一面、明るいベージュの砂。

早速、シェシ(cheche)という4メートルくらいの長さの布買う。これを頭や顔に巻いて日光や砂や風から頭と顔を保護する。長さが8メートルとかあるものもあった。

色は白が普通らしいが、様々な色があった。

僕は白とオレンジを買った。

一週間だから二枚くらい必要なのではと思ったのと、オレンジが好きな僕としては白だけでは満足いかなかった。

フランソワも僕につられてベージュと白を買った。フランソワズは、昨年買った白いのだけで充分と言って買わなかった。

僕ら男性2人は、女性よりも、どうもファッションやコンスーマリズムの簡単なターゲットのようだ。

 

さっそく郊外でローカルのガイド3名と駱駝4匹と面会。

ガイドのリーダーは、フランソワ達が毎年頼んでいるアリ。

なかなか信頼できそうな様相をしていて、芯がしっかりしているようで、ホッとする。

信頼できるガイドのアリ。 砂漠に住むBedouins民族。
信頼できるガイドのアリ。
砂漠に住むBedouins民族。

 

ローカルの3人ともフランス語は話せるが英語は全く駄目。

ということは僕は直接は会話ができないということだ。

でも、言葉が通じないことに関しては、僕はほとんどアレルギーがない。

しばしば、そういう状況で生きてきたからかもしれない。

かえって別の勘が働いて面白いことが多い。

 

挨拶だけ簡単にして、すぐに歩きだす。

砂に足を取られてなかなか歩きにくい。

それととにかく眩しい。

風がすこしでもあるとこの細かい砂が舞うのでコンタクトレンズは無理。

渋谷の眼鏡市場で急いでつくった度付きサングラスが活躍。

普段サングラスをしない僕でも、ここでは必需品だ。

最初の二日間は風が凄くて大変だった。

夜はテントは吹き飛ばされるし、目は開けられないし、口の中はガサガサ音がする。

荷物のどこにでも、砂が入って来る。

風の強い日には、カメラは勿論使えない。

 

僕は、どうもテュニスで風邪をひいたらしく、咳と喉の痛みがある。

かなりのサバイバルモードだ。

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