稲盛和夫会長。
稲盛和夫京セラ名誉会長が日本航空の再建のためにCEOの依頼を受諾したというニュースをきいた。
稲盛さんとは、多少ご縁をいただいています。
僕がまだ大学生のときに、本山博先生のところで修行をさせていただいていましたが、そのころに稲盛さんも瞑想をされに京都から良くいらしていました。
そのころは、僕は京都セラミックといわれても良くわからず、そうか、この温和な感じの方は、京都のセトモト屋さんのご主人なんだなあと理解していた。それにしては、京都弁でもなく、堂々としているひとだなあなんて思っていた。
ずうっと後になって、稲盛さんが出家なさったようなニュースをNYできいたりして、日本を代表する経営者であることを知りました。
5年くらい前でしょうか、盛和塾という稲盛さんを塾長とした経営者たちのグループがNYにもできるというので、メンバーにさせていただきました。まあ、僕は経営者といっても、小さな広告関係の会社を営んでいただけですが、稲盛さんに直接いろいろお話を聞いて、彼の経営哲学というものに触れさせていただいて、沢山気がつくことがありました。直接ではありませんが、その広告関係の仕事を卒業して、TaoZenに専念したのも、稲盛哲学に触れたからかもしれません。
稲盛さんは、お忙しいなか、たった数十人の塾生のために、NYまで飛んでこられて、時差ももろともせずに熱心に講演をなさったのに驚きました。しかもNYの新しいことをご覧になりたいということで、僕がミートマーケティングや、新しいボクシングジムやらをご案内させていただきました。
そういう稲盛会長が、今回にJALの再建に骨をおるというのは、凄いことです。男気でしょか。そういうものを感じます。JALの全米広告を若いときに担当させて貰ったこともある僕ですが、あのJAL がこういう状況になってしまうことになにか憤りまで感じます。 パンナムが消えていく状況のころでしたが、僕はJAL 担当でした。
今回、稲盛会長がJALのCEO を引き受けらたのは、お金のためでも、名誉のためでも、全く私利のためではなく、日本の為に引き受けられたのだと確信しています。
利他という概念を、経営者という立場で実行されている生き方に惚れます。
沢山の著名な経営者ともお目にかかる機会がありましたが、僕は、稲盛会長が第一のファンです。
成功しても、失敗しても、思いっきりやっていただければと陰ながら応援させていただきます。
77歳のお身体だけが心配です。ご自愛なさいながら、芯のある生き方というものを世に示していただきたいと願っていまし、期待もしています。