ばななさんとランチ、その後、チネイザンを。

よしもとばななさんと久しぶりに、ランチをした。表参道ヒルズの中にある、やさいやめい。

お目にかかる度に、思うのですが、あんなに有名な方なのに自然体が素晴らしい。行動や、話に、無駄な気取りが全くない。

いつも話をしていて、ウーンそうだよなあっていうことがある。それも話している時には、そうでもないんだけど、次の日とか、数日後にそう感じる。なんでもないような会話に、大切なことが隠されているのが、素晴らしい。単に僕の発見や気づきが鈍いのかもしれないけど。

「良くやってるよねえ、ばななさん。子供を育てること、ご両親の世話、そして、作家。どうやってこなしてるの? 僕なんか、頑張っているのに、やりたいことの半分も出来てない。」

「全く魔法みたいなもの。私にも分からないわ。どうやって出来ているかが分からないわ。まったく頑張ってないし。」

「そうはいっても、頑張ってるんだよ、きっと」

「ううん、本当に頑張っていないのよ。これが」

謙遜かなあって、流して聞いていたけど。今になって、きっと本当なんだろうって思った。なんか魔法みたいに、出来ちゃっているんだよ、きっと。僕の妙なメールにも、きちんと返事が帰ってきちゃうし。子供との時間もきちんと持っているし、お弁当も作っているし、旅もしているし、ご両親のお世話もしているし。旦那さまとも仲がいいし。それをなんとなく、スーっとやってんだよ。きっと。それは、天命にしたがって生きているからなんだ。

コーヒーの後に、チネイザンをさせてもらった。以前よりもだいぶん、いい調子の内臓と心の状態でホッとした。この方向で進んでいって頂きたい。ばななさんくらいの人間の大きさだと、いろんな事が起きると思う。それは良い事だけではにないと思う。でも、どんなことでも包みこんで、魔法みたいにスイスイ進んでいけるものがあるのだと思う。

もっともっと楽に、もっと大きな仕事をしていって欲しい人だ。ばななさんだけの為ではなく、ばななさんの家族だけのためではなく、僕のためでは勿論なく、もっと多くの人のためにも。素晴らしい魔法で、スイスイと。そのために、すこしでも僕のチネイザンとか、呼吸法が役にたちますように。

僕ももっと気取りなく天命と一緒に進んでいるようにしたいなあと、ばななさんと話した数日後につくづく感じている。

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