ダニーとのエピソード(1)
ダニーのことは、前回書いたが、彼は決してとびきり美男というわけでもないが、どこか土臭い男の魅力がある。そして熱狂的な人気がプエルトリカンやドミニカンの間にある。そういうボイスの持ち主だ。
ダニーがNYに来た時に、彼の泊まっているホテルで一緒に朝食をたべていた。たしかあの時は、シェラトンだったような気がする。
いろいろ楽しく話をしていつものように大笑いをして、ウエイターに勘定を頼んだ。
そしたら、30歳前半くらいに見えるウエイターが、「ダニーでしょ。それなら、お金は貰えないよ。お袋に殺されちゃうよ。ダニーが来ていて、お金を取ったなんて。」
「でも、この紙にサインをしてくれるかなあ?」と小さな紙切れを恥ずかしそうに出した。
こんなホテルだったら、彼は自腹を切るわけだから、お金は払わしてくれ、サインはもちろんするよ。と二人で言ったけど、彼は聞かなかった。ダニーは、彼のお母さんの名前をいれたサインを、その紙切れに快くした。彼は満面笑顔だった。
まわりのウエイトレスが数人、微笑んでいた。僕はちょっと涙ぽくなった。
プエルトリコ人でニューヨークに住む人たちのことをニューヨリカンと呼ぶ。約180万人のニューヨリカンがNYには住んでいるらしい。
ホットはハートをもつ彼ら、彼女達がいないニューヨークは考えられない存在だ。
「日々是冥想のひとり言」#7
冥想したり、気功をすると心配ことがなくなったり、怒らなくなりますか?
そんなことはないなあ!と思っています。むしろ、自分が、ああ、こんなに心配しているんだとか、怒っているんだとか、相手が悲しいんだとか、そういうことが分かるようなことになっていくようだ。そして、それでも良いんだと本当に思えるようになるのではないかと思っています。冥想をすると感情がむしろ豊にカラーフルになってくるような気がしています。