ザッハトルテの二つの老舗の戦い。

ウィーンに関しては、なにも考えないで来てしまった。ワークショップの心の準備だけで、とにかく来た。今回は、アネッテというソマティック・エクスペリアンスというトラウマ療法の専門家とのジョイントワークショップだから、普段よりも準備が必要だった。僕だけだと、僕は特別に準備をしない主義だ。

でもウィーンでワークショプ以外で、どうしてもしたいことと言うと、ザッハトルテとアップル・シュトゥーデルを食べる事。そしてクリムトとシーレの絵をみることだけだった。

ザッハトルテにかんしては、エピソードがあって、本家のザッハ・ホテルのザッハ(Sacher)のものが本物だという人と、いや、実はデメール(Demel)というザッハトルテのほうが本物だという人がいるらしい。どちらも1830年代にはすでに、このケーキが作られていた。実際にこのことで1960年代に裁判ざたになったらしい。ここまで聞くと、両方のケーキを食べないと気が落ち着かない。

TaoZenの人は、僕を先頭に大抵、食いしん坊だから、僕がこの両方のケーキを味見しないで東京に帰るなんて許されないだろうしね。

ローカルの生徒に聞いたら、デーメルのほうが絶対に美味しいという。ワークショップは、朝の10時から夕方の6時まで。ところがデメールが閉まるのが7時。

二日目には、皆結構仲良くなっているので、僕が、デーメルに行きたいと言ったら、行こう行こうとフランスから来た夫婦がのって来てくれた。流石、フランス人、こういう好奇心が嬉しい。クラスが終わったら、すぐにタクシーで行こうということになった。結局、総勢8人くらいで出かけた。

デーメルで、ケーキを見て興奮している僕とフランスから来たフランソア。

店もクラシックで、なかなか良い。ザッハトルテも良かったけれど、僕は、ここのアップル・シュトゥーデルが美味しかった。普段は頂かないホイップトクリームもたっぷりとつけて。サービスも、ちょっと怖そうなおばさんで、でも、話すとなかなか優しかったりして、これもなんかオーセンティックな感じで良い。この店のケーキは、シィシィと呼ばれるエリザベートのお気に入りだったそうだ。ウィーンでは、ぜひ訪れたいカフェの一つだ。

これが瞑想とトラウマ療法のワークショップの直後とは思えないねえ。

一方、ザッハのほうは、オペラ座のうしろにあり、入り口に列が並ぶほどの人気。ここもウィーンのカフェの感じが出ていて良い感じだ。でも、ザッハのザッハトルテは、僕は今ひとつだった。なんかNYの普通のデリーでたべるチョコレートケーキとあんまり変わらない。まあ、老舗中の老舗に良くあるけど、工夫が足りない感じだろうか?

ちょっとがっかりしたザッハのザッハトルテ
コスプレではなく、こちらは本物。

僕的には、この二つの老舗では、圧倒的にデーメルの勝ちだなあ。

他にもラントマン、ツェントラル、スルカなど、沢山のウィーン伝統のカフェがある。

この街にもし住んだら、かなりお腹が出ちゃうなあ。

また食べてる。ウィーンのファッションデザイナーのミヒとスイスからきたイネス。やはりTaoZenはどこに行ってもよく食べるなあ。

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