すばらし笑顔の子供たちに僕たちは心も身体も癒された。チェンマイの小学校を皆で訪れた。
- 2013.03.13
- その他
タオガーデンでのリトリートの4日目。沈黙の24時間の次の日には、近くのローカルの小学校を皆で訪れました。
僕が昨年から頼んでいたもので、瞑想や太極拳だけするのではなく,なにかタイの子供たちと触れ合いたいと思ってのアイデアです。
瞑想や太極拳、気功、呼吸法などTaoZenがやっていることは自己発見と自己追求ではあるのですが、自己というものは他があってのことだと信じています。
自己進化ということも自分だけではできなくて、他者や社会、あるいは大自然との関係があってのことだと考えています。
リトリートのような集中合宿的な時にも、自分たちのグループでの中での発見はもちろんの事、
なにか具体的な社会との関わり、歴史や文化との関わり、自然との関わりを持ちたいといつも思っています。
昨年はエイズの孤児たちの施設を訪れました。
今回はもっとアクティブに思って、ローカルの小学校の子供たちにタイの音楽を演奏してもらい、僕たちは習ったタイの歌と太極拳を披露することにしました。皆から一人10ドルの寄付を集めて小学校の必要なものを購入してもらうことにしました。これがローカルの学校には大変な寄付になるわけです。昨年よりも、もっと身近で肌で感じられるようにしたいという企画です。
訪れた小学校は学校で生徒が600人もいるそうです。
とにかく、みんな、とにかく良い顔をしている。
どうして第三世界(こういう呼び方は本当に酷い。発達途上国というのも酷い)の子供たちって、あんなに良い顔をしているのだろう。笑顔が素晴らしいし、純粋に子供っぽいのが素晴らしい。
今まで、キューバやアフリカやインドなどでも沢山の素晴らしい子供たちと出会ってきました。今回も素晴らしい子供たちで一杯。
我々のメンバーで、オランダ人のフランシスと、フランス人のリシャードは190センチくらいの大男。この二人はなんとなく恥ずかしげに端っこに坐っていたけど、僕が誘導したら、この大男たちも大はしゃぎ。
子供たちは本気で逃げ回って、大騒ぎ。
楽器を子供たちに教えてもらったり、楽しい数時間でした。
埃っぽい、穴だらけの木造の教室が、ディズニーランドよりも素晴らしい大人と子供の遊園地に変わっていた。
学校側が僕たちに子供たちの給食と一緒にランチをしないかと誘われていました。
僕は皆がはたしてこういう場所で食事をしたいか予想がつかないし、どのくらい清潔な状態かも分からなかったので、リーダーとして、ご好意は受けたいけれど、どうなるかはその時の判断にしたい。すくなくてもお茶くらいは頂きたいと思うということを学校側に伝えてありました。
実際に、僕は最初にキッチンをチェック。窓もドアもない半分外のキッチンだけれど、とても清潔。これで安心。
あとは皆の流れに任せようと決意しました。
皆はなんの躊躇もなく、とても喜んで食べてくれて、「今回の食事で一番美味しい」と喜んでくれました。
たしかにローカルな味が美味しかった。
それよりも、僕には、皆が心から楽しく食べてくれたことがなによりも美味しかった。
リトリートの最後の日に、一人一人いろいろ経験や想いをシェアした時、シンガポールから参加していたファイナンシャルの仕事をしている中国系のダーリエンが
「俺は太極拳をどうしてもモノにしたいと思って来たのに、なにか湖に行くとか、しまいには小学校に行くとかあって、どうも納得いかないところがあったんだ。でも、子供たちと遊んで、そこで食事をしたのが一番心に残っている。それに沈黙で湖に行ったことも一生忘れないよ。太極拳も自分なりにモノに出来たけど、そんなことはどうでも良い。もっと大切なものを皆とシェアできた。大げさだけど、世界平和っているのは可能かもしれないって実感しているよ。上手く言えないけれど、本気な気持ちだ、、」
いつもは、ちょっと難しい質問をしていた彼が、すっかり涙で吃っていた。聞いている皆も、何も言えずにニコニコしながら泣く 素晴らしい瞬間。