ウィーンに向っているオーストリア航空の中で。
オーストリア航空に始めて乗った。ウィーンに向かっている。
今回のヨーロッパはウィーンとバーゼルでワークショップだ。
ウィーンには、40年ぶり。覚えているのは 映画「第三の男」で有名な観覧車とウイーンナ・シュニツエルくらいだ。
それにしても、国際便って、飛行機に入った瞬間にすでにその国に入った感じになる。
今回も成田の登場ゲートまでは日本だったのに、入った途端にオースリアな気分。
まず機内の色具合が違う。この色彩感覚はなんだろうってびっくり。フライトアテンダントは鮮やかな赤。いや紅色と言うべきかな。でも中国の赤とも違う色彩だ。ストッキングも靴まで紅。シートは不思議な緑、ヘッドカバーはぐんじゅ色と紅色と白。たしかにタイ航空ではタイらしい色具合だし、ブリティッシュエアーでは英国らしいいろどりだ。
こういう感覚の違いは嬉しい。世界中どこに行っても、スタバとマクドナルドでは嫌になってしまう。ぜひ、残しておきたい、この感覚のちがい。そして食や価値の違い。
NYのJFK空港で、フランスの時期大統領と言われていたドミニク・ストロスカーン国際通貨基金理事が逮捕された。エアーフランス機が出発する直前に機内での逮捕だったらしい。ホテルの客室係に性的暴行を加えようとしたということだ。彼としては、もうすでにフランスにいた気分だったに違いない。
以前、ミッテラン大統領が、隠し子がいるという報道があった時に、「たしかにいるけど、それがどうした?それは私のプライベートな事だ。」と言ってのけたらしい。クリントン大統領がセクシャルスキャンダルで問題になっていた時にも、フランス人の多くはクリントンは生命力があるので良いんじゃないか、なぜプライベートなことでアメリカは騒ぐんだろうという反応だったようだ。
今回の事件の事実は分からないけれど、アメリアのメディアがストロスカーン氏が手錠をはめられている画像を使っているのはどうかなあと思う。有罪とはっきり決まるまでは、まだ容疑者なんだから。これで彼がフランス大統領になる可能性はほとんど無くなったようだ。
この事件が、もし東京で起きていたら、日本の警察はどう対処していただろうか?日本のメディアはどう反応していただろうか?
アメリカのちょっと行き過ぎの自信もすごいけど、全てがアメリカナイズしてしまうことに対しては、僕は反対だ。良いところだけ学ぶと良い、ほかは全く 真似る必要がないと思う。
ニュースがすべてエンターテイメントになってしまった事なんかは学ぶ必要がなかったなあ。このことに関しては言いたいことが沢山あるので、またいつか。
それにしても、今回の事件にたいしてフランス人はどういう反応をしめすだろうか?自国の次期大統領候補をアメリカで逮捕されて。
でも、今の僕の頭の中は、ウィーンでのワークショップと、ザッハトルテとアップル・シュトールデルでほとんどいっぱいだ。