メトロポリタン・オペラのカルメン。

メトロポリタン・オペラのカルメンを観てきた。

オペラは、実は僕は大好きと言うわけではないのですが、年に一回くらいは行く。ジャンルに限らずになんでも出来るだけ、良いものは観よう,やってみよう! ということを高校のころから心がけている。

僕は特に文化性の高い家庭の育ちでもないので、小さい頃はまったくといってアートや音楽などには触れていない。

だからなのか良くわからないけれど、中学の頃から、自分で意識をしてなるべくいろんなものに触れてみたり、やってみようと決意した。

今回は、日本からのお客様も一緒だったので、分かりやすい題目ということで、カルメンを選んだ。カルメンを観るのは始めてだ。たしかに、知っている曲が多かった。イタリア語のオペラが好きだけれど、フランス語のオペラもなかなか良いものだと思った。

それよりも驚いたのは、結構激しいストーリーだということだ。なんか単純な情熱的な恋物語なのかと思ったら、なかなか激しい気性のカルメンの回りの結構不条理な物語だった。(メットオペラでは、英語のサブタイトルが座席の後ろに出るので、歌詞が分かるようになっている。)

こういう題材がパリのオペラとして1875年に行われていたというのがちょっと不思議だった。結構なセクシーなメロドラマだ。これを豪華な服で着飾った人たちが文化としてみていたということが興味深い。今、僕らが観ているものとは意味が違うと思う。

それにしてもオペラと歌舞伎って、僕にとってはかなり近いものがある。美学は違っても、同じような人間の感情のドラマをダラマチックに仕上げている。

観ている時は楽しいけれど、いったい、こうやって自分たちをドラマチックにしてどうなるんだろうって考えるところもある。TVでも、映画でも、ドラマチックにものを取り上げることが多すぎないだろうかと思うところがある。

ドラマということについては、最近いろいろ考える事が多い。それは、まあ別にして、一眠りもしないほど楽しんだ。オペラ観劇で一睡もしないというのは、僕にとってはとても珍しいことだ。

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