マンタック・チャ老師。

マンタックチャ先生(謝明徳老師)は、僕の数多い先生の中でも、もっとも影響力のあった先生です。
世界でもっとも有名なタオのマスターといえます。
1980年から、僕は彼のもとでタオを習っています。
今は、タイにセンターをもっていますが、昔はNYの郊外に住んでいて、彼がワークショップをするときには、出来るだけ出席しました。同じワークショップを何十回もとりました。
年に一度NYにはきますが、彼が昨夜オープンセンターでクラスがあったので、会いに行きました。
メキシコからNYに着いたばかりで食事もしていないというので、「Masahiro、なんかやっておいて1」と急にいうので15分ほど変わりになにやらすることになりました。

その昔、ウイークエンドワークショップで、昼ごはんの休憩の後に、「Masahiro、アレとコレを教えておいて。ちょっと用事があるから、30分後にはもどるから」といきなり言われたことがあった。
仕様がないので準備もないのに始めた。それで30分どころか1時間も帰って来ない。気がついたら、彼がクラスの後ろで見ていた。今から20年くらい前のことです。
それから、しばしば、急にアレを教えろとか、そういうことによくなることが多くなりました。

僕は、瞑想やタオのことを教えるという気持ちが全くなかった。自分の為にやっていたものなので、教えるなんて、まして英語でなんて考えられなかったのに。知らないうちにそうなったようです。

ふと、そういう昔のことを思い出しました。

でも教えるということは、それ自体が習うことだということが、最近とてもよく分かってきました。
本当は、僕は教えるという気持ちは今でもないんです。むしろ、シェアしているということだと思っています。大切なことを自分だけのものにしておくのはあまりにも勿体無いという気持ちです。
マンタックチャ先生が、僕に、無理やりにそういう機会を作ってくれたことにとても感謝しています。

日本にも、嘗て何度かいらしていますが、いつか、僕も日本に招待したいと思っています。

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