年越しフライト。

年越しのフライトでは、なにか特別にお雑煮がでるとか、御節がでるとか、まあ、お年玉はないとしても、特別なアナウンスがあるとか、期待していたのですが。
今回はJALでしたので、密かに期待していたのですが。

ところが、いつもの丁寧なサービスはあって、挨拶も丁寧でしたが、まったく新年のことには触れずに、いつものフライトでした。違うのは、空港も飛行機も、かなり空いていて快適だったことだけ。
最後の機長のアナウンスにhappy new yearという言葉が一回あっただけ。

僕は大抵、アメリカンを使うのですが。アメリカンのフライトは、きめ細かいサービスは全くないのですが、こういう時は、皆、おめでとうの挨拶とか、アナウンスとか、そういうものがあります。
ヤンキースの大切なゲームや、スーパーボールとかの時などは、機長から途中経過のアナウンスがあったりもしたことがありました。

我々日本人は、とても生真面目にキチンと物事をしたり、きめ細かに決められたことをするのは得意なんだけど、それ以外のなんというか、ウイットに富んだこととか、その場にあった機敏なユーモアとかに欠けているところがあるんじゃないかと感じました。

僕は、NY時間の31日のお昼に出発して、成田には、元旦の午後4時くらいに到着したのですが、こういう場合は、いったいどこの時点で年明けをすることになるんだろうと、思っていたのです。
そういうことを機長とかが、説明してくれると楽しいのになあ。

数年前に、NYの友人を数人連れて、日本の旅をしたときに、こういういことがありました。
国内線で飛行機から降りるときに、フライトアテンダンスの方たちが、必ず数人出口のところで、丁寧に挨拶をなさいます。その丁寧さにビックリするのと同時に、お客様がその挨拶に殆ど反応なしなのにビックリしたそうです。殆どの人が無視、何人かは、なにか都合悪そうにちょっと反応するくらいだったそうです。
っで、僕は、最後のほうに降りたのですが、彼らは、賭けていたらしいのです。僕はきっと反応すると。僕は、綺麗なスチューワーデスたちの挨拶に顔を見ながら、挨拶をしたらしいのです。
それで彼らは大笑い。「お前はアメリカ人だ!」ということになった。

そう言われて見てみると、殆どのお客様が無反応でした。

決められた枠だけでない、挨拶、気配り、ウイット、そういうものがあるともっと楽しいかもしれません。

年賀のどたばた番組をみていても、お笑いの人がただ面白おかしくしようとしているだけで、お笑いの枠で一生懸命な感じ。本当のウイットを感じない。受けても、送り手も、なんか窮屈な枠に閉じこもっているのに気がついていなのかもしれません。

とにかく今年の僕の年越しは、何所で、何時あったのか、不明のまま、成田に着きました。

なにはともあれ、新年おめでとうございます。

Post to Twitter