素晴らしい仏像!!心が痛む展示方法!

奈良では、素晴らしい仏像を見ることができた。
沢山のものを見るよりは、ゆっくり良いものを見たいと思っていました。
でも、どこに行っても素晴らしい仏像がいっぱい。
興福寺や、東大寺二月堂、新薬師寺などの仏像にふれあうことができました。

僕は、仏像などを見るときに必ずすることがあります。
ちょっと失礼だとは思うのですが、自分がその仏像になってしまったように思い込むのです。人目があるので、実際には仏像の形になるのはなかなか難しいのですが、実際には、仏像の顔や身体や手の真似はできないので、心で真似るのです。あるいは、仏像の中にすっぽり入ってしまったような感じです。

手が沢山あったり、顔がいくつもあったり、なかなか楽しいのですが、それだけではなく、なにか意味が身体を通じて分かるような感じがあります。
試してみてください。

阿修羅像、文殊菩薩像、四天王像、薬師如来像、十二神像などなど、本当に素晴らしいものがいっぱいです。世界中のいろんな宗教美術を見てきましたが、日本のこういう国宝などは、本当に素晴らしいと感じます。

ところが、心が痛むのは、その展示方法です。特に国宝館などは、コンクリートの建物に蛍光灯の環境です。説明文も汚い掲示板、英語はなにを示しているのか全く不明。優れた美術品には、優れた環境も必要です。

経済的な理由もあるのかもしれませんが、展示に「心」が感じられない。
日本が日本の伝統を大切にしない、そういう気がして、恥ずかしいというか、心が痛む思いでした。

豊かな日本であるはずなのに。
僕が長い間、日本にいなかったから、そう思うのだろうか。
でも、自国の文化をこんなに祖末にしている国は、そんなにないと思うのです。
行事にしても、バレンタインとか、わけのわからないホワイトデーとか、クリスマスとかは騒いでいて、節分とかお彼岸とかは、ほとんどなにもしないのをみていると、やはり寂しくなります。


3月31日から東京国立博物館で、この興福寺の国宝、阿修羅などが展示されます。そのときには、きっともっと素晴らしい展示方法になっていると思います。

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