庶民とスーパーリッチ。

週末にバンコックに出た。来年、インドネシアのバリでリトリートを企画しようというサミアと会うためだ。モロッコ生まれで、パリやロンドン、US で育ったサミアは、今、チェンマイで、温泉のあるヒーリングセンターを建てている。

良く調べないで予約したホテルがバンコックの中心地から離れていて、なにしろ渋滞がすごいバンコックでは、タクシーだと1時間以上かかってしまう。スカイトレインというすごい名前のなんともない電車で中心地にいくにも結構大変だった。

そして、タイマッサージの本舗ともいわれるワットポーにいくのに、川があるのだから、ボートでいこうということになった。大きな川の側にある有名なお寺なので、川までタクシーで行ってそこからボートに乗ろうと考えてホテルの人に聞いて出かけた。ホテルの人たちが怪訝そうにはしていた。

行ってみたら大きな川の船ではなく、どぶ川というか運河というか、そこを恐ろしく早く動く水上バスみたいなものだった。
タイの庶民の足のようで、満杯。汚い川のしぶきが当たらないようにビニールで囲まれている。駅につくと皆が飛び降りて、飛び乗るわけだ。

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いろんな所を旅してきた僕もサミアも、いざ乗ろうとしたときにひるんだ!
サミアは、これは駄目だと思ったらしい。
びっしり乗っていて隙間もないのにも関わらず、皆、飛び乗っていた。
勢いで僕らも乗ってしまった。川の匂いがドリアンのようで、耐えられないくらいだ。いったいどこで降りたらいいのかも不明。誰もおしゃべりはしていない。呼吸をするのを恐れている感じだ。

若い女の子は、それなのにハイヒールで飛び乗り、飛び降りる。

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川からの景色を楽しみながら、なんて考えていたのに、それどころじゃない。
でも、庶民の生活感が味わうことが出来る。川べりに沢山の人が重なりあって生活としているのが見える。乗っている人も、ローカルの人しかいない。ちょっと久しぶりに命大丈夫かなあって感じる状況だった。

なんとか最終駅に無事ついて、そこからトゥックトゥックでワットポーまでいった。すごい公害でマスクなしでは困難な感じ。ワットポーの有名なタイマッサージを受けた。マッサージの質はそんなに高くなかったのが残念。

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川の向うに落ちる夕陽が綺麗だった。

夕方、チバソムまで、帰ってきた。これにも、冒険が待っていたけど、
とにかくようやくチバソムに着いた。
皆に歓迎されて、ジムに行って7分インテンシブトレーニングをして夕飯。
お客様と一緒に食事をするんだけど、会話を聞いていると、まあ、日本のお金持ちとはスケールが違う。お家を世界中に7カ所持っているとか、一泊900ドル以上のここに、年に二回は家族で二週間づつくるとか。

夜は、そういう人たちに瞑想を教えた。夕飯の時はなんか、お金持ちの傲慢さが感じられたけれど、いったん瞑想になったら結構見んな純粋な気持ちで向かってくれた。

リッチも庶民も貧困も、どういう人たちとも同じように付き合うように心がけてきた。でもこれだけの格差を感じるとなんか、どうかなあって思ってしまう。大切なことを習ったのは、実は、貧困にある人たちからのことが多かった。

なるべく色眼鏡でみないようにしながら、いろんな状況でも生きていける自分を育てていきたい。

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