ばななさん!カプリ賞受賞おめでとう。そして有り難うございます。
かなり前によしもとばななさんが、TaoZenの表参道スタジオで、健康について僕にインタビューをしてくれた。幻冬舍から出る本の為ということだった。ウィーンでその元原稿が送られて来た。内容の確認ということだったけれど、僕みたいのが世界のばななさんにコメントを書くなんていうことは恐れ入ることだけど、こんなチャンスもあるまいというので、いくつかコメントをさせてもらっちゃった。
その日に、ばななさんがイタリアの文学賞「カプリ賞」受賞というニュースを受け取った。
モラヴィアなどの大家が受賞した凄いものらしい。とにかく僕は、嬉しかった。名前が良いし、きっと素晴らしい賞だろうし。授賞式には美味しいイタリアンが食べられるだろうし。
とにかく日本人が、日本の文化が世界で認められるのは嬉しい。しかもばななさんのような気合いだけで有名になったのじゃなくって、足が地についている女性が、しかも、現代文化が。
一人ではしゃいで、ばななさんいメールをした。すぐに返事が帰って来た。(僕と違うなあ、偉い!)
「地震だから、日本人にあげよう→知ってるのはばななさん」みたいなことですよ。
ウーン、いい返事だなあ。もっと嬉しくなってしまって、ひとり興奮。
なにか勇気をもらった感じだ。最初にチネイザンをさせて頂いたときに、僕は、相当遠慮なしにいろいろ言った記憶がある。ばななさんが覚えていることと、僕が覚えている事はきっと違うと思うけど。僕はこの人が、もっともっと世界の心を動かすような作品を書いていくべきだと思って、失礼ながら、そんなことを言ったような記憶がある。
ナポリ賞でも、ウィーン賞でも、ゴリラ賞でも、インド賞でも、いっぱいもらって欲しい。そしていっぱいの人の心を動かして、僕らに勇気と優しさと広げて欲しい。
こんなことをウィーンの空港で、考えていた。
そしたら、飛行機に乗り遅れた。ドイツ語でのアナウンスとかなりのドイツ訛りの英語では分からなかった。今回のツアーのオーガナイザーはドイツ人のアネッタなので彼女と一緒ですっかり頼っていた。ということでウィーンにはもう一泊することになってしまった。そして何故かホテルがどこもいっぱい。どうやっても予約ができない。
人なつこいというか、ずうずうしい僕は、今回あった生徒の一人に電話をして泊めてもらうことになってしまった。