Fukushima。福島市。南相馬市。飯館村。その1。

Fukushimaと言う名前は、全世界に知られるようになってしまいました。どこの国に行っても、fukushimaは大丈夫かと聞いてくれるようになってしまいました。

その福島に行ってみました。当初は、5月に石巻や岩沼などでできたボランティア作業と避難所の訪問を、福島でもしようかと思っていたのですが、放射線の問題が気になるのと、まとまった時間が取れないので、とにかく日帰りで行ってみることにしました。アメリカから来ている友人で、今回の原発のことにとても興味をしめしている友人もアメリカ製のDose Rae 2という機械を持って同行してくれました。

丁度、先月、チェンマイで会ったオランダ人の友人のフランシスが、3月10日(ということは日本時間では11日になるのだと思う)にチェリルノービルに行った際に購入したロシア製のガイガーカウンターを借りて来ているので、これを持って。とにかく皆どんな風に人々は生きているのか、僕らの国はいったいどうするつもりなのかが、すこしでも感じる事ができるのだろうか、そんな気持ちで出かけました。

「今は、チェリノブイリは、ちょっとした観光地なんだよ。チェリノブイリの原発が見えてくると、この機械がビービーなったんだよ。0.3ミリシーベルト以上になると鳴るようになっているので、そうなったら警戒しないといけない」とフランシスは教えてくれた。

ロシア語でしか表示がされていないけれど、操作は簡単。この機械はガンマとベータも測ることができるけれど、ガンマが大切だと教えられた。僕は、放射線に関しては、この事件があるまでは、全くの無知。3月11日までは、原発はもっとも安全で安価なエンルギー資源だと思っていた人間だ。

朝早くの新幹線で福島へ。福島駅でレンタカーをして、とりあえず南相馬市に行こうと計画。アメリカ製のDose Rae 2という機械をもつ、原発についていろいろ調べているアメリカから来ている友人も同行してくれた。その日の表参道の数値は、0.08(アメリカ製のRae2では、0.09)

ところが、福島の駅前のレンタカー屋さんで、僕のTeppaがビービーなってしまっている。最初は、レンタカー屋さんの車が鳴っているとおもった。しかし、数値は0.42(Rae 2では、0.70)

これにはショック!表面上の福島は、ごく普通の地方都市として動いている。マスクをしている人は見当たらない。みんな、少なくても表面では普通に生きている様子。原発からは、60以上キロ離れている30万都市の福島で、この数値。小さな機械が鳴り止まないので、スイッチをオフにしなければいけなかった。

ちなみに、3月11までには、年間の放射線合計1ミリまでが安全とされていました。今回の原発事件後は、国の安全数値は年間で20ミリまで引き上げられました。単純計算をすると0.3ミリシーベルトが続くと、年間26ミリシーベルトになります。

いったい、福島に住む子供たちや妊婦さんたちには、精確な情報が渡されているのだろうか?どういう気持ちだろうか、心が痛むというか、なにか不思議な憤りを感じました。

途中のコンビニで降りた時にも、車外は0.40。車内は、0.33。わざわざハイブリッドのプリウスを借りたのも、なにか空しい感じになってしまいます。

福島市から、緑の深い森林を走る国道115号線を太平洋に向って、南相馬市まで向いました。

(続きは次回に。)

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