本当の豊かさって何だろう?

学校でのワークショップの後で、なにか観たいものがあるかと聞かれたので、「村に行きたい。できたら村の生活を感じてみたい。」と図々しく頼んでみた。

校長先生のラシュミさんと、どうも僕の面倒をみてくれる役目になっていると思われるプラカッシュ君が近くの村を三つほど案内してくれた。村はまだガネーシャの祭りが続いていて、それぞれの村に色鮮やかなガネーシャが飾られていた。

丁度、5時過ぎなので、皆家に戻ってくる時間。ヤギや羊や牛などを家に戻す時だった。家畜と人間は一緒に住んでいる。子牛や子羊は本当に家の中に一緒に住んでいる。おじいちゃんもおばあちゃんもなにか仕事をしている。

学校に努めているという人の家の中も見せてもらった。なんか土の中に住んでいるという感じ。キッチンはガスはまだ無い。

この辺は、乾いている土地なので米は作れないために稗とか粟とかの種類の穀物だ。

子供たちが外人(僕のこと)が来たというのでいっぱい集まってくる。みんなとても楽しそうだ。走り回っている。誰もものをくれとかいうようなことは無かった。これがすこし街になるといろいろ出てくるけれど、ここまで辺鄙だとそういう事も無い。

日差しがとても心地いい。匂いがいろいろするけれど、臭いというよりも懐かしいような匂いだ。

こういう所に来るといつも思う。いったい本当の豊というのは何だろうって。貧困は困るけれど、現代文化の豊かさや経済的豊かさが、即、幸せをもたらすわけではないことだけは確かだ。

特に子供たちの楽しそうな顔をみていると、そして何にも無いのにシェアをしようとしてくれる人たちをみていると、いったい何が幸せなにか、豊かさなのかを、もっとしっかり考えないといけないと、いつも思う。

Post to Twitter