J・クリシュナムルティの居たところで。

J・クリシュナムルティの居たところで。

J・クリシュナムルティといえば、20世紀を代表する宗教家、哲学家。インドのマドラス(チェンナイ)生まれで、神智学協会という組織に子供の時に認められ、英才教育をうけ、その後、神智学協会の代表として絶大な指示を得る。しかし、真理はある特定の宗教団体や団体に属するものではないと、1929年に脱退、1986年に亡くなるまで、世界中で法話をして回った。多くの本や講演の記録が残っており、現在でも多くの人の心の支えになっている賢人。

そのクリシュナムルティが住んでいて、講義やセッションをしていたソサエティが、チェンナイにあり、今でも彼の愛弟子たちが出版や勉強会を続けている。そこで僕が招かれた。

これもマリニが、クリシュナムルティととても親しい仲にあり、このソサエティにも影響のある人だから成り立ったものだ。かなり図々しい思いを持ちながら、でも勉強になるだろうと緊張して出かけた。

この木の下にある岩のところで、クリシュナムルティは講演を良くしたという。

クリシュナムルティは、一般には何千人もの聴衆の前で講話をしていたが、近い人たちとはダイアログと読んで、20人くらいが丸く坐っていろいろ自由に話をしたり、彼が問いを投げかけたりしたそうだ。

そして、その夜は、このダイアログと呼ばれる方法で、丸くなって20人くらいの人がいろいろ質問をしたり、意見をかわす方法だった。その夜は、僕が中心で、ヨガでこの地方では有名な先生も呼ばれていた。クリシュナムルティのお弟子さんやら、インド古典ダンスの先生やら、そうそうたるメンバーだった。

カラダと瞑想、ココロとカラダの関係、瞑想は本当に必要なものか?瞑想にはどんなステップがあるか? かなり専門的な話になった。

最初は、ちょっと緊張していたけれど、「まあ、自分は自分以上のものにはなれない。だから、そのままで、それで不十分なら、それでしかたない。とにかく学ぶことが大切、できるだけ自分のままで。」という僕特有の安心方法というか生き方で、リラックスして、いろいろ話をさせて頂いた。

そしたら、とてもいろんな人の質問もでて、反応がよくって、本当に楽しかった。

実は僕は、クリシュナムルティの哲学的な人相には魅かれていたものの、彼の本は一冊しか読んでいなかった。だからクリシュナムルティの哲学や瞑想論などには、全く疎かったのです。

そんな僕が、皆に心を開いて迎えられて、次回は、ここで二日くらいのワークショップをして欲しいと言われた時には、なんか恥ずかしいほどだった。でも、単純に嬉しい思いでいっぱい。数冊の本やDVDも頂いた。

クリシュナムルティと生前にとても親しかった人が沢山いて、後でティーを頂きながらいろいろな話を伺った。クリシュナムルティが生きていらっしゃる時に、お目にかかりたかったとつくづく感じた。

クリシュナムルティの写真の前で、ソサエティの代表の方と

居るだけで、瞑想ができるような素晴らしい場所だった。

こんな素晴らしい体験ができて、僕は幸せです。もっともっと、いろんなところでお返しする事がいっぱいあると感じた。

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