Wow ! ワーオ!と思わず声が出て、その後には何も言えない、そういう瞬間。(1)
- 2012.07.23
- その他
Wow ! ワーオ!
と声が出て、それからは息を飲んでしまって、身体全身が感動してしまうような瞬間というものは、あるものです。
大体は、素晴らしい景色や、素晴らしい人間の愛に、圧倒された時かと思う。
そういう瞬間は、年に1度か2度くらいあるかないかではないだろうか。今回のアラスカで2度もあった。
一回目は、氷河を見に出かけた時。
氷河に近づくと、そのパワーに圧倒する。氷河の重さと、確実な動きと、そこに埋められた様々なエネルギーが、実際に見える感じだ。
大きな滝があった。小さな滝はいろんな所から流れている。小さいといっても補足見えるだけで、実は千メートルなどの高さだと思う。
この滝(名前は後で聞いてみよう)の力強さと美しさはひときわ。その側の崖に、何千羽ものキョクアジサシ(Arctic Tern)がいた。カモメも混じっているようだったが、とにかく凄い数だ。キョクアジサシは、北極と南極の白夜に向って、地球を南北に最も長距離に渡る渡り鳥だそうだ。
サイズは、鳩よりも少し大きいくらいだ。毎年同じ場所に戻ってくるらしい。一体、この小さな身体に、どうしてそんな力が隠されているのだろうか?一体どうして、そんな想像を絶するようなことをするのだろうか?
僕たち4人は、小さなモーターボードに乗っていたので、この巨大な空間にすっかり飲み込まれていた。
Wow!
アラスカに住むジョーは、ともかく僕と、オランダ人のローレンスとナンダは、ワーオ!そして無言の瞬間。
写真も撮るのを忘れてしまう。こういう時は、でも写真は後回しだ。とにかく全身で味わうのが良いと思っている。
深呼吸をしてから、写真。カメラにいろんな瞬間を取ろうとするのは、一体なんだろう?
とにかく。暫く、僕たちは氷河と滝と渡り鳥のマジカルな空間に溶け込んだ、あるいは、飲み込まれていた。