オランダとチューリップ。 キューケンホフ庭園とチューリップ・バブル崩壊の歴史。
- 2013.05.25
- その他
オランダに来ています。
この2年間は、年に1度はオランダでワークショップを行なっています。
今年は、5月だというのに、なんか何10年ぶりの寒さらしい。しかも毎日、冷たい雨が降ります。
持って来た洋服ではどうにもならないので友人からフリースやレインコートを借りています。
でもこの寒さのお陰で、まだチューリップが咲いています。
着いた次の日だけ、一日だけ休日があったのですが、オランダの友人がぜひ、キューケンホフ・ガーデンという世界で一番大きな花のガーデンにはまだチューリップが咲いているから行ってみたらどうかということになった。電車を2回乗り継ぎ、バスにのって行って見ることにしました。
見る限りのチューリップの畑を見ることができるのではないかと夢みて、時差と闘いながら出かけました。
このキューケンホフの庭は、確かに、広い。かなりの早足で回ったのに3時間ほどかかったくらいだから。
大変な数の種類(700種類以上らしい)のチューリップがありました。
それに7百万以上のチューリップが植えられていました。でも、僕がイメージしたチューリップ畑ではなく、でっかい花壇という感じ。
このキューケンホフ・ガーデンは、年間に9週間しかオープンしなくて、僕は閉園する二日前に行けたのはラッキーでしたが、僕はやっぱり広大なチューリップ畑が見たかったなあ。
ところで、なぜチューリップとオランダだろうと思って、調べてみた。
もともとはトルコのほうから6世紀にヨーロッパに持ってこられたものが、得にオランダで品種改良がされて、大変なブームになったらしいのです。
しかも、チューリップの球根に、大変な値段が付くようになり、チューリップ・マニアと呼ばれる、いわば世界始めてのバブル崩壊が1637年に起きたそうです。
人間のどん欲が、こんな妙なことまですることになったとビックリ。
でも、現代も全く変わっていないようだ。ヨーロッパの経済や日本の株の状況をみていると、どうも僕たちもチューリップの球根に信じられない高値をつけたりしてどん欲ゲームをしているのではないかと思うのです。
チューリップの株(球根)と、現代の株は、なにか同じ匂いを感じるのが怖い。
(5月18日、2013年)