楊名時先生の思い出。(2)

なんとなく書いた楊先生のことをもう少し。

始めてお目にかかったのは、1975年くらいだったのでしょうか?あるいは、1977年くらいだったかなあ。とにかく70年代のこと(古いなあ、でも70年代は凄いエネルギーの時代だった。)

たどたどしい日本語でいつもお話になっていました。まず、いつもなにも説明なく24式太極拳と八段錦をなさいました。それに僕ら生徒が真似て動くというので始まりました。。

それから、いくつかの動きを何回か繰り返して先生が行うのに、着いていく。その後、先生が太極拳に関係した考えをお話をするのですが、僕も含めて眠っている人が多かった。それでも気になさらずにお話をなさって、最後にまた一通り太極拳をする。それを僕らが真似る。淡々とした、でも暖かい感じのクラスでした。決まった場所はなくて、公民館や、空手道場を使っていました。

僕はまだ若かったし、覚えようと一生懸命練習していました。今より、真面目だったし。

「先生、動きが先週とちょっと違うような気がするのですが。」

「そうですか、そうかもしれませんね。それにそれは先週ですしねえ(笑)」

確かにいつも多少違っていた楊先生の太極拳には、味があった。

それに習って、僕もよく動きが違っているのかなあ。まあ、僕の場合は単に間違えていたり、忘れたりしているのだけど。

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