フェルメールとレンブラントのあるアムステルダム国立美術館:10年かけた改装を終えて4月にオープン。
- 2013.05.28
- その他
訪れた街では、出来るだけその土地の人たちと交流を持つこと、
ローカルの美味しいものを食べること、面白いショップを見つけること、
歴史美術に触れてみること、そして
自分の考えの好き嫌いや先入観に、出来るだけ捉われずに触れてみることを心がけている。
アムステルダムでは、4月にオープンになったばかりのライクス・ミュージアムとも呼ばれるアムステルダム国立美術館に行くことにした。
なにしろナポレオン一世によって作られた時には、建築に9年かかったのが、今回の改装には10年もかかったということで、注目されているオープニングだ。
予想通り沢山の人がいて、入場するにも長い列。
オランダの美術や歴史を展示しているが、オランダのアーティストというと本当に数人しか知らない、
流石に、レンブラントとフェルメールの前には、大変な人。それでも東京でみる展示よりは、ゆっくり見ることが出来る。
いろいろ沢山見たけれど、やはりレンブラントとフェルメールには、なにか心にドスーンと来るものがある。
それは、先品の本来の力なのか、あるいは、僕が頭でそう思っているからなのかは定かではない。
日本の出島の資料などもあり、興味深かった。いつか出島にも行ってみたいと思った。
オランダがインドネシアを400年も植民地にしていたことも知らなかった。
オランダの光は、なにか特別なものがある。
イイタリアや南仏とは違う、ちょっとくすんだ感じ。でもドイツやパリのようなグレーな感じでもない、どこか柔らかい日差し。空の景色もどこか特徴があるような気がする。
オランダのアートの沢山見ていたら、そのことが再確認された気がした。
その独特な光は、限りない運河と、海よりも低い土地と、その昔はきっと広大な湿地帯だったからだ、
と勝手に納得していて、どっか得意になっている自分に気がついて呆れた。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が日本でブームのように騒がれているのが、なにかメディアの仕業だろうと思うと、ちょっと苦々しい感じもした。
でも、メディアの作戦に乗ってもいいから、耳飾りの少女も見たいと思っている。
(5月22日、2013)