頼りになる3人のベドウィン人たち。そして毎日焼くサハラ・ブレッド。
- 2013.11.05
- その他
サハラでは、アリ、ハウシネ、レドハの3人のベドウィン人が僕らのガイドだ。
アリは、リーダーという風格が充分。年齢は聞かなかったけれど、きっと40くらいだろう。
ベドウィン人(Bedouin)と言うけれど、そもそも砂漠に住む人と言う意味らしく、多数の部族がいるそうだ。
ハウシネは、ちょっと違う部族らしい、シェシの巻き方がちょっとインドのターバンのようだ。
ベド
色の濃い2匹の駱駝(アインシュタインとボブマーレー)は彼のものだ。
レドハは、夕飯の後の歌の時にプラスチックのバケツをドラム代わりにするのが嬉しいようだ。白い駱駝(ダリとアベベ)は彼のものだ。
3人とも結構無口で、歩いている時もほとんど話をしない。
夕飯の時も、彼らの間でもそんなに話はしない。
でも、砂漠を歩く旅がとても楽しそうだ。
1日5回のメッカに向かってのお祈りは、こういう旅の途中でも行う。
ほんの数分のものだけれど、なかなかいい習慣だと感じた。
1日1回くらいは、僕らも皆が時間を決めて簡単な瞑想をするのは素晴らしいだろうなあと思う。
9・11や、震災の後には、暫くは皆でお祈りをすることを行なったけれど、日常的に行なうのも良いだろうなあと感じた。
と同じに、僕はやはりあくまでも自主的ということを重要視していたいほうなので、ある目的のために時期を決めてとかならばいいかなと思うところもあって、普段は皆で同じ時間ということはしていない。
それにしても、僕たちはイスラム教というものをあまりに知らなすぎるのではないだろうか。
砂漠を歩くことが、彼らもかなり嬉しそうなのが良い。
勿論、お金のためにやっているだろうけれど、それ以上のことが確実に、そこにはあった。
毎朝、パンを焼く係はハウシネだ。
小麦粉だと思うけれど、すくなくても全粒粉らしくみえる粉を少しずつ水とませながら捏ねていく。最後には、結構大変な力で捏ねる。その間に$$がどこから集めてくるのか結構沢山の木を焚く。
大きめのフリスビーのような形になったパンの生地を、その頃には火は治まって熱くなっている灰の中というか、砂の中に潜り込ませる。
時々、小さな木を加えて火加減をする。
しばらくすると取り出して、砂や灰を叩いて取り除く。
そうしたら、サハラ・ブレッド(そんな名前があるわけではないと思う、ニックネームをつけるのが好きらしい、僕は)の出来上がりだ。
外側がカリカリしていて、中は湿っていてモチモチしている。
アリ達は美味しそうに沢山食べるけれど、僕ら3人の感想は一緒で、外側のカリカリめのところをむしって食べる。
中はなんとなく生っぽいところは避けて食べた。
バターは無いので、飛行機内で出るような簡単なプロセスチーズと一緒に食べる。
コーヒーは濃いめ。
アリは、それにミルクを入れて飲む。
僕は、本当はすこしミルクを入れたいけれど、お腹に怖いので、用心してブラック。
シンプルだけれど、美味しいパンだ。
多少、砂が混じるのも良い感じだ。