コピ・ルアクというジャコウネコの糞から採取する高価なコーヒー。

バリ島で、コーヒー園に行った。その時にいろんな種類のコーヒーを飲む事ができるのですが、一つ極めつけに美味しいコーヒーがあった。

コピ・ルアクというコーヒーで、コピというのはコーヒーという意味で、ルアクというのは、ジャコーネコのことを言うらしい。ジャコーネコというイタチみたいに見える夜行性動物は、コーヒーが大好きでよく食べる。ところが中の種(ここがコーヒービーンズと呼ばれる部分)は消化できずに糞として出される。それを集めて出来るコーヒーだ。

これが、コーヒーの実。この中にコーヒー豆が入っている。

この動物の体内を回る間に、丁度いい具合に発酵されて、素晴らしい風味になるらしい。

こういう説明なしに飲んだのだけれど、とても風味が深くって美味しい。

ただし、かなり珍しいもので、とにかく高い。バリのコーヒー園でも、普通のコーヒー豆よりも10倍くらいの値段。奮発して買ってきた。香港とかでは、このコーヒーは一杯、3000円もするらしい。

このコピ・ルアクを東京で淹れてみた。うん、旨い。なにかチョコレートのような味までする。それに高価で、珍味だと思うと、ますます美味しい。丁度頂いたピエール・エルメのチョコと一緒に楽しんだ。ちょっとした極楽だ。

こういう不思議なものと出会うと、楽しくなってしまう。

タイでは、アリの卵を頂いたけれど、こちらの珍味は、あんまり頂けなかったなあ。

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