2007.09.20

京都、俵屋旅館で。

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京都俵屋旅館にて。   2007年9月18日

俵屋さんに泊めさせていただいている。

泊めさせていただいているという表現が、正しい。
なぜならば、僕のような半分外人の人間は、本当の日本的な美も、本当の外国の美も中途半端なところがあるからで、まあ、身分不相応というところがある。

しかも、今回は、プエルトリコとキューバからの俳優・モデルのお客様をお連れした招待旅行なわけで、本当に泊めていただいているという感じです。

でも、だからといって楽しむことを遠慮する必要は無いわけです。
うんと味わおうとおもっているわけです。

まず、最初の印象は、これが世界でも有名な旅館なの?
とにかく小さい、こまこましている、本当に古いヨーロッパの建物のような歴史は感じられないし、かといって新しいリッツカールトンのようなゴージャスな感じもない。といって温泉旅館のような雛ぶれる#たところもない。お茶屋さんのような華やかなところも、禅寺のような重厚さもない。
なんかなあと思いながら部屋にはいる。
お風呂も、ぼくでも小さいから、外国人のセレブの方たちはどうするんだろう?

などと心配しながら、夕食をいただく。
伝統的な懐石とはいえ、ちょっと現代的。
とにかく量がおおいのがちょっとなんだか。
味はといえば、とても美味しいけれど、もっともっと美味しいお店が、最近では多くあります、という感じだった。

インターネットでメールを確認して、ブログでも書こうかと思ったものの部屋には接続がない。
アーネストサトウという以前のご主人の書斎に一台マックがあるだけ。その書斎は、小さいながらも、なんともいえない落ち着きがある。でも、いまどきインターネットの接続がない超一流宿というのはなあ。

浴衣で近所を散歩して、床につく。
時差もあってか、朝の5時半に目覚める。

その時に、ふと、身体全体で、”素晴らしい“と感じた。
なんともいえない落ち着き。なんともいえない空間。小さい印象があるのに、実はそんなに小さくない。
部屋のどこに座っても、角の書斎のコーナーに座っても、目の高さになにか不思議なビジョンがある。
証明もなんか、昔、どこの家にもあったナショナルの日本風?な明かりと思っていたものが、じつは結構計算されているものに気がついた。

このこびない空間とサービス。
昨日までいたミッドタウンのリッツカールトンのような、表面は目立つサービスと、強引にゴージャスだろうっと訴えてくる空間とは打って変わって、気がつかないようなサービスと空間。
嬉しいと思った。
こういう目立たなくてもいい、気がつかなくてもいい、そういう自身がどこかにある。
頭がぶつかるような天井、身体に優しくない布団。でも、これは、却って美しいということが分かった。
日本はもっともっと自信を持って欲しい。
我々のもっていた空間にたいしての美学、それと決して目立ちたくない心使い、静かさのある優しさなどを、もっともっと大切にしてほしい。

ミッドタウンや六本木ヒルズ、そしてマンダリンオリエンタルやリッツカールトンのような分かりやすい空間とサービスは、どうも、僕には貴重な感じがしない。
そういう分かりやすくなってしまっているもの、なんでも説明してしまっているようなものには、ちょっとゲンナリだ。

アメリカナイズということが、もしかしたら、そういう軽いもの、常に訴えているようなものになってしまっていないだろうか?

心も行動もグローバルである必要はあるけれど、やけに分かりやすくなってしまったり、目立つことは必要ないと感じます。

とにかく日本の心のもつ、微妙なものも、大切にしたい。

そういうことを、キューバ出身の美人と、プエルトリコのハンサムと、話した。
彼らも、同意していた。

僕の心の中にある、日本的なもの、東洋的なもの、そして、またグローバルなものを大切にしたいとつくづく思った。

流石、俵屋なのかもしれない。
こういうことを感じさせてくれるだから。

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| Posted at 23:17 | 未分類 | この記事のURL | コメント(4)


 

俵屋さんに行かれたのですね。
日本古来の伝統美を再確認していただいたようですね。
大内さんも日本人でよかったとおもわれたのではないでしょうか・・・
そういう古き良き日本の良さを NYにいても忘れないでいてほしいとおもいます。

posted by:雫 at 2007.09.2102:52

最近お客様から褒めていただく言葉で嬉しいなと思う言葉
「過不足なく、よくやってくれた」
この過不足なくという言葉がとても嬉しく思うようになった
もちろん相手によって過不足の程度は違うので、わたしも相手の求めているレベルに合わす。
日本の居心地のよい宿は、決して目立つことのない、たくさんの配慮が施されていると思います。
俵屋さんにはまだ行ったことはないですが、プライベートで行ってみたいなあっておもいます。
なにせ京都を誇る老舗旅館なのですから

posted by:ikuyo at 2007.09.2109:29

俵屋さん、私も好きです。
ちょっと入ると「え?」と思う地味さなんですけれどね。
ご主人が建築に造詣があって、物凄く考えて一部屋一部屋デザインされたと伺いました。
サービスもきめ細かいですよね。旅館の人との「間」が西洋のホテルと違って面白いです。
お夕食の時、仲居さんのタイミング、びっくりしませんでした?

posted by:Jinko at 2007.09.2112:18

料理に関しては、実は、僕の友人ご夫婦がやっている料理旅館の要庵西富やというところが素晴らしいです。
http://www.kanamean.co.jp/
味も盛り付けも俵屋さんも柊屋さんも、食事については、ここに負けます。
お値段も多少はリーゾナブルです。
お勧めです。
僕の名前をいうと多少はサービスがよくなるはずです。
それにしても京都の和食は美味しい!!!
柴野和久傳の精進料理は素晴らしい。
あれは世界に誇れます。
究極のビーガン・キュージーンです。

posted by:masahiro at 2007.09.2421:24

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